Nanapapaの耳活&タイ移住日記

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【書評】『成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝』(レー・A.クロック著、プレジデント社)

こんにちは、Nanapapaです。

今日は、最近、読んだ本を紹介します。
成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝』(レー・A.クロック著、プレジデント社)です。
 
アメリカでマクドナルドを創業した方の自伝です。
なんと52歳でマクドナルドのフランチャイズを初めて、一大王国を築いた、まさにアメリカンドリームを体現しているような方の話です。
 
この本、アメリカではとっても有名な本らしく、ベンチャー企業を目指す人たちのバイブルとなっているらしいです。
 
とにかく、ものすごく感激するストーリーで、めちゃくちゃオススメの一札冊です。
 

目次

 

本書の内容・著者紹介

本書の内容・著者紹介は、以下の通りです。
 

本書の内容楽天ブックスより)

ファーストリテイリング“柳井 正”
ソフトバンク“孫 正義”が人生のバイブルと絶賛!
かつて、「コロンブスアメリカを発見し、ジェファーソンがつくり上げ、レイ・クロックがビックマック(倍に)した」と言われた男!
レイ・クロックはマクドナルドを世界チェーンにした人です。1945年、52歳だったレイ・クロックはミルクセーキ用のミキサーを売るために全米を旅していました。そんな彼がロサンゼルス東部のサンベルナルディノで出会ったのがマクドナルド兄弟のハンバーガー・レストランだったのです。
清潔な店内、シンプルなメニュー構成、標準化された調理手順、セルフサービスによる効率化などに感心したクロックはチェーン化したいという望みを抱きます。
私がレイ・クロックと彼の仕事のやり方を知ったのは故郷に戻り、父親の作った衣料品店で働いている頃でした。彼こそアメリカのベンチャー経営者だと感心し、以後、マクドナルドのチェーン化戦略を研究したことを思い出します。---柳井正

この本を読みあらためて感じたのは、レイ・クロックのベンチャー魂と、アメリカ社会の持つ自由な精神です。
自由な競争が認められる社会でなければベンチャー企業家は活力を発揮することはできません。若者、女性、他の国からやってきた人でもやる気さえあれば会社を興して、大きくしていくことができます。そして、周りもそうした人々に憧れ、自分もまた起業してやろうと挑戦する。ここには、ベンチャー企業を育ててきたアメリカ社会の姿が見えてきます。---孫正義

 

著者略歴(「BOOK」データベースより)

クロック,レイ・A.(Kroc,Raymond Albert)(クロック,レイA.)
1902-1984。アメリカ・イリノイ州オークパーク生まれ。高校中退後、ペーパーカップのセールスマン、ピアノマン、マルチミキサーのセールスマンとして働く。1954年、マクドナルド兄弟と出会い、マクドナルドのフランチャイズ権を獲得、全米展開に成功。1984年には世界8000店舗へと拡大した(現在マクドナルドは世界119カ国に約30000店を展開)。後年にレイ・クロック財団を設立。さらにメジャーリーグのサンディエゴ・パドレス獲得など精力的に活動を行った

 

本書から学んだこと(レイ・クロック名言集)

私が印象に残った、「レイ・クロック名言集」を、以下ご紹介いたします。
 

●人は誰でも、幸福になる資格があり、幸福を掴むかどうかは自分次第。

 

●未熟でいるうちは成長できる。成熟した途端、腐敗が始まる。

 

●仕事とは、その人の人生にとって、ハンバーガーの肉のような存在。仕事ばかりして遊ばなければ人間駄目になるという格言があるが、私はこれには同意しない。なぜなら、私にとっては、仕事が遊びそのものだから。野球をして得るのと変わらない喜びを仕事からも得ている。

 

●もちろん、努力もせずに手に入るものではない。好き勝手にやればいいというわけでもない。リスクへの覚悟も必要。ひょっとしたら一文無しになるかも知れない。けれど一度決めた事は絶対にあきらめてはならない。

 

●一度に一つのことしか悩まず、問題をずるずる引きずらない。毎晩眠りにつく前に、独自に開発した自己催眠法を行った。それについての本も読んだ。

とにかく自分なりにアレンジしたスタイルで、平穏な気持ちで眠りにつく方法を編み出した。これがなければ、翌朝、明るく新たな気持ちで接客することなどできなかった。

まず頭の中に黒板をイメージする。緊急のメッセージで埋め尽くされているが、黒板消しを持った手が、それを端からきれいに消していく。頭の中をこれで空っぽにした。途中で雑念が生まれたら、大きくなる前に消し去った。

次に、身体をリラックスさせた。首の後ろから下がっていき、背中、肩、腕、足、そして指先まで。終わるころには深い眠りに就いていた。

 

●人々は、私がマクドナルド経営を52歳という年齢で始めたにもかかわらず、瞬く間に成功を収めたことに驚嘆するが、実際にはジョービジネス界の人々の様に、そこにたどり着くまで30年もの長い下積みがあった。

 

●我々は、会社の成長速度を落とさない為、利益をすべて再投資に回していた。

 

●ビジネスは立ち止まったら終わる。一人ひとり、常に成長を心掛けよ。

 

●MOAメンバーのリストは極秘だったが、その気になればメンバーを探し出し、彼らを追い詰めることもできた。だが、我々はスパイ行動や計略に加わる気は一切ない。彼らと同じレベルまで自分たちを賤しめたくなかったのだ。だから、とりたてて行動を取らずに、彼らの影響が消えるのをじっと待った。

 

●思考のスケールが小さいと、その人自身も小さいままで終わってしまうと思っている。

 

●意見の相違を常にクリエイティブなものとして好意的にとらえていた。彼がロスのエリア・スーパーバイザーだったとき、カリフォルニアのオフィスで我々は良くぶつかった。彼とフレッドはいつも保守的な立場からものを言う。私は自由派で、この違いが役員会議を意義あるものにした。もし2人の役員が同じ考えを持っているなら、もう1人は余計だ。

 

●新店舗の候補地を見つけると、私は車で周辺を回り、角の店に入ったり、近所の人が行くスーパ―に足を運んで、地元の人と交流し、彼らを観察する。それらのことで、マクドナルドがその地域でどう成長していくのかの予測がつく。

 

マクドナルドが成功した理由は、低価格でバリューの高い商品をスピーディかつ効率的に、清潔で居心地のよい空間で提供する事。メニューの種類は少ないが、そのほとんどが北米で認知された人気の高い商品である。これらが、他のレストランの様に経済の変動に左右される心配が少ない要因。

 

●「私の分は?」という考え方しかできない者は、それ以外の考えを持つ人間がいることに気づけない。マクドナルドが天災時にコーヒーやハンバーガーを無料で配る事に、それはPR戦術だ、と記事で非難されたこともある。残念に思えてならない。我々は常に良い隣人かつ責任ある市民であろうと努力している。

 

●大きなリスクに挑戦するつもりならば、失敗の経験は重要だ。失敗は避けられない。失敗したときに、その経験から学べばよいのだ。

 

●やり遂げろーー。こ世界で継続ほど価値のあるものはない。才能は違う。--才能があっても失敗している人は沢山いる。天才も違うーー恵まれなかった天才はことわざになるほどこの世にいる。教育も違うーー世界には教育を受けた落伍者があふれている。信念と継続だけが全能である。

 

●幸せを手に入れるためには失敗やリスクを超えていかなければならない。床の上に置かれたロープの上を渡っても、それでは決して得られない。リスクのないところには成功はなく、したがって幸福もない。進歩するためには、個人でもチームでも、パイオニア精神で前進するしかない。企業システムの中にあるリスクを取らなければならない。これが経済的自由への唯一の道。他に道はない。

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最後に

 本日、紹介した内容の中から、皆さんにとって参考になった点が1つでもありましたら幸いです。
また、興味を持たれた方は、実際に本書を読んでみてください。
ご精読ありがとうございました。