Nanapapaの耳活&タイ移住日記

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【読書】『問題です。2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい』

こんにちは、Nanapapaです。
今日は、最近、audiobookで聴いた本を紹介します。
山田真哉著『問題です。2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい パーソナル・ファイナンス』(小学館)です。

 

「何て面白い本のタイトルかしら」と思ったら、あのベストセラー「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」と同じ著者でした。

タイトルからだけでは、一体何について書かれた本なのかがイマイチ分かりませんが、「日本一分かりやすい、会計に関する本(教科書)」です。

日々の買い物や家計のやりくり、経理部で無くても会社の企画書には必ず費用に関する記載は必須です。主婦の方、新卒社員の方、経理部以外の部署の方などが、まず会計について分かりやすく勉強するためには最高の一冊だと思います。

 

ただし、仕事で会計の知識を使うためには、これだけでは不十分ですので、この本を読んだ(聴いた)後に、ぜひ、もう少し難しい会計の本にもチャレンジしてみてください。

私のおススメは、経営コンサルタント小宮一慶さんが書かれた『「1秒!」で財務諸表を読む方法』(東洋経済新聞社)です。会計に関する本は何冊か読んだのですが、私にとってはこの本が一番分かり易かったです。


 

 

(今は、米国公認会計士の勉強をしていますが、小宮さんの本は会計士の勉強を始める前に読んでおいて良かったです)

 

 

目次

 

 

本書の内容

本書の内容は、以下の通りです。(「楽天ブックス」より)

 

大ベストセラーとなった『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』を始め、数々の会計や数字にまつわる著書で「一大会計ブーム」を巻き起こした山田真哉氏の新境地、『問題です。2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい』を、4分冊にして電子書籍化! 読みたいところだけつまみ食いOK!イラスト増量、さらにカラー化!あなたに無駄遣いはさせません!

「パーソナル・ファイナンス」では、●老後に必要な本当の貯金額は?●増税で得する方法は…など、誰もが直面する身近なお金の問題に、意外な視点からの対策を提示する3講座を収録。

 

 

本書から学んだこと

本書から学んだことは、以下の通りです。

 

「感情」ではなく「勘定」で考える。

何となく直感的に考えるのではなく、きちんと数字で物事を考えることは、仕事だけでなく普段の生活でも重要なことだと思います。

たまに私もやってしまいますが、「みんなの」「多くの」「ほとんど~ない」等といった抽象的な表現をしてしまいますが、それではリアリティがなく相手に伝わりません。

「〇〇人が」「〇〇社の」「〇〇人しか~ない」と具体的な数字で物事を考えるクセをつけるべきだと学びました。

但し、「数字は嘘をつかないが、数字を利用して嘘をつく」人がたまにいますので、ご注意ください(昔の上司のアドバイスです)。


不定期高収入と定期低収入

高級料理でも、昼に格安ランチをやっている店があると思いますが、このバランスが重要だと、著者は書いています。

理由は、基本的には利益率の高い商品を主力とすべきですが、それでは安定性に欠けるので、高付加価値商品=不定期高収入と格安ランチ=定期定収入を組み合わせる事とにより、主力製品の売り上げが伸び悩んでいるときにも、ランチの収入で凌ぐことができます。

また、企業にとって最も重要なものの1つは「現金」です。現金があれば会社は潰れませんが、黒字でも現金がなければ資金繰りに行き詰まり「黒字倒産」という事態に陥ってしまいます。キャッシュフロー経営はとても重要です。高級料理店が昼に格安ランチをやる例が、キャッシュフロー経営の一施策にあたります。

 

まずは財務3表を勉強しよう

実生活でも役に立つ会計の勉強として、まずは、財務3表を勉強することを、著者は薦めています。財務3表とは、貸借対照表損益計算書キャッシュフロー計算書のことを指します(通常、左記の3つに株主持分計算書を加えて、財務4表という言い方が一般的ですが、株主持分計算書は株主向けのものであるため、本書の中ではとりあえず不要とのことです)。

例えば、損益計算書を読む際は、次の4つに着目しながら読むと良いとのアドバイスです。着目すべき4つとは、①増収増益、②増収減益、③減収増益、④減収減益の4つです。①増収増益と④減収減益は言わずもがなですが、②増収減益であれば、規模は拡大しているが、効率性が落ちている。③減収増益であれば、規模が小さくなっているが効率性が上がっている、といった特徴が読み取れます。

 

パーソナルファイナンス

最後に、仕事から離れて、私たちの個人的な資産形成について触れています。ぶっちゃけ、こっちの方が重要(死活問題)ですね。

 

著者は、投資することを薦めています。但し、投資に回して良いお金は「貯金額−年収額」(貯金額から年収額を引いた残りの金額です)。会社が倒産した、急に体調を崩したり事故に遭って会社を辞めざるを得なくなった等と言った緊急事態に備えて、1年分の年収額に相当する金額は使わずに貯めておきましょう。

 

また、著者は、投資をする際は、攻めではなく守りの投資をすることを薦めてします。

投資の内容については、個別銘柄の株主投資を薦めています。

その理由は、以下の通りです。

キャピタルゲイン(株価が値上がりした際の転売利益)だけでなくインカムゲイン(配当利益)を得ることが出来る。

株主優待を受けることができる。

・「投資してるんだ」という気分になる。

・手数料が安い(ネット証券の場合に限定) 。

 

これは個人の好みの問題なので正解はありませんが、私は、ドルコスト平均法が好きなので、投資信託の積み立て投資をしています。

 

次に、保険について紹介しています。著者曰く、保険は60歳までに払い終える終身タイプの医療保険に入るのがオススメとのことです。老後に備えるべき高い保険に入る必要はありません。安い保険で良いので加入しておけば、「保険に入っている」と言う安心感があることと、たまに入院したときにお小遣いが入る、というメリットがあります。

 

最後に

 本日、紹介した内容の中から、皆さんにとって参考になった点が1つでもありましたら幸いです。

また、興味を持たれた方は、実際に本書を聴いて(読んで)みてください。

 

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ご精読ありがとうございました。