Nanapapaの耳活&タイ移住日記

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【書評】『1%の努力』(ひろゆき著、ダイヤモンド社)~いま話題の異色起業家の頭の中を覗ける。裏テーマは”多様性”!?~

こんにちは、Nanapapaです。

今日は、『1%の努力』(ひろゆき著、ダイヤモンド社)を紹介します。

ひろゆきさんは、2000年代に「2ちゃんねる」や「ニコニコ動画」を成功させて、今は英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人をしつつ、フランス・パリでセミリタイア、FIREのような生活をしている、異色の起業家です。

 

こんな方におススメ

 〇ひろゆきって、むかし2チャンネルで有名だったけど、どんな人なんだろう?ちょっと興味あるかも、という方

〇いま話題の異色の起業家の考え方を知りたり、学びたいという方

〇いい大学に入り、いい会社に入ることが成功とは、到底思えない方

 

本書を読んだきっかけは、新聞の書籍紹介欄で話題の本として紹介されていたのがきっかけです。昔、2チャンネルという掲示板が流行していたときに、私も夜な夜な2チャンネルサーフィンにふけり、若き日の貴重な時間を無駄に過ごしました。。。(苦笑)。新聞の書評の中に「意外とまともな事が書いてある」といった趣旨のコメントがあったので、成功者の思考を疑似体験でき、何か学びが得られるのではないかと思い、購入しました。

 

本書から学んだこと

多様性について

昔の日本は今より多様性がありましたが、その後、日本人の考え方がどんどん固定化して今に至り、そして今、”多様性”が日本がこれから世界と戦っていくための重要なキーワードの1つとなっています。

本書では、ひろゆきさんが幼いころの赤羽の例を紹介していたので、あくまで一例ですが、以下、紹介します。

朝っぱらから商店街で酒を飲んでいる人が多いし、それを街全体が許容している庶民的な街である。

(自分と異なるタイプの人に出会ったときは「この人とは『前提』が違うんじゃないか?」

考え方が異なる人が現れたら、この言葉を思い出して自分の頭で考えてほしい。そうすることで、偏見がインプットに変わる。

違和感を楽しめる思考や目の前のことを楽しめるスキルは、長い人生でもきっと役に立つはずだ。

 

ネットで有名なツボの話

優先順位と重要性の話です。本書では、ネットで有名な(?)な、「この壺は満杯か?」の話を紹介していましたので、紹介します。

ある大学でこんな授業があったという。

「クイズの時間だ」教授はそう言って、大きな壺を取り出し教壇に置いた。その壺に、彼は1つ1つ岩を詰めた。壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。

「この壺は満杯か?」教室の中の学生が「はい」と答えた。

「本当に?」そう言いながら教授は、教壇の下からバケツいっぱいの砂利を取り出した。

そして砂利を壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていく。そしてもう1度聞いた。

「この壺は満杯か?」学生は答えられない。

1人の学生が「たぶん違うだろう」と答えた。

教授は「そうだ」と笑い、教壇の下から砂の入ったバケツを取り出した。

それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、3度目の質問を投げかけた。

「この壺は満杯になったか?」

学生は声を揃えて、「いや」と答えた。教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと水を注いだ。彼は学生に最後の質問を投げかける。

「僕が何を言いたいのかわかるだろうか?」

1人の学生が手を挙げた。

「どんなにスケジュールが厳しいときでも、最大限の努力をすれば、いつでも予定を詰め込むことは可能だということです」

「それは違う」と教授は言った。

「重要なポイントはそこではないんだよ。この例が私たちに示してくれる真実は、大きな岩を先に入れない限り、それが入る余地は、その後2度とないということなんだ」

ここでいる「大きな岩」とは、君たちにとって一番大事なものだ。

 

ネットで有名な話とのことですが、(お恥ずかしい話)私は知りませんでした。しかし、言いたいことはシンプルで「重要なことを優先する」です。

『7つの習慣』という有名な自己啓発本がありますが(全世界4,000万部、国内240万部を超えるビジネス書のベストセラー)、本書の中でも第3の習慣として、重要な事を優先することの大切さこれが説かれています。話を聞くと簡単そうに思えますが、7つの習慣の中でも最も実行するのが難しいと言われています。

時間管理のフレームワークに、時間を「重要性」と「緊急性」に分類し、さらに、①重要かつ緊急、②緊急でないが重要、③重要でないが緊急、④重要でも緊急でもない、の4つの分けて管理する方法があります。

頭では、②緊急でないが重要が最も大事であることは分かるのですが、ついつい①重要かつ緊急なことや、③重要でないが緊急なことに時間を費やされ、気がついてみると、②緊急でないが重要なことに割ける時間がなくなってしまっています。

この様に、毎日、雑務ばかりこなしていると、やりがいを感じられず、自己成長にも繋がりません。①や③に着手したい気持ちをぐっと堪えて、頭がさえている午前中のうちい②に取り掛かるクセ・習慣をつけることが重要です。

 

明日やれることは今日やらない

マニャーナの法則をご存知でしょうか?マニャーナの法則とは、「今日発生した仕事は、明日やる」を原則とすることです。

日本企業の一般的なイメージは、「今日やれる仕事は今日中にやる」「仕事が終わるまで帰らない」ですが、それに対して、このマニャーナの法則や、ひろゆきさんの発想は真逆をいっています。

いま日本では働き方改革が推進されていますが、欧米や私の住むタイでも、わざわざ政府や会社が言わなくても、個々人が家族やプライベートを大切にし、ワークライフバランスを保つために、各人が自分達なりに日々、仕事のやり方を工夫しています。また、アフター5(定時後)は家族と過ごす時間なので、ダラダラと残業せず、時間になったらスパッと切り上げて、帰宅していきます。

マニャーナの法則に関しては、『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則』(マーク・フォースター著、ディスカヴァー・トゥエンティワン出版)という本も出版されていますので、ご興味ある方は読まれてみてください。

 

チャンスの女神の前髪を掴め

「幸運の女神には、うしろ髪がついていないので、通り過ぎてしまったら捕まえることができない」ということです。普段から、ガチガチに予定を詰めまず、片手は常に空けておくくらいのスタンスでいるべきと、ひろゆきさんはアドバイスされています。

 

最後に

読書は、成功者や著名人など、他人の人生を疑似体験できる素晴らしいアクティビティです。ひろゆきさんの様な「レールを外れる人生の生き方」。私にはできませんが、とても貴重な疑似体験をさせてもらいました。本書に興味を持たれた方は、ぜひ購入して読んでみてください。より深い学びが得られます。

活字が苦手な方、読書の時間が取れない方は、オーディオブックでも販売されていますので、こちらをどうぞ。 Audiobook.jpの無料体験はこちら:オーディオブック配信サービス – audiobook.jp

 

ご精読ありがとうございました。

 

本日ご紹介した本は以下です。