Nanapapaの耳活&タイ移住日記

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【書評】『「怒らない」選択法、「怒る」技術』(苫米地英人 (著)、コグニティブリサーチラボ株式会社出版)

こんにちは、Nanapapaです。

今日は、『「怒らない」選択法、「怒る」技術』(苫米地英人 (著)、コグニティブリサーチラボ株式会社出版) 紹介します。

「怒り」に関する本は何冊か読んでいたのですが、本書は全く違った観点から新たな学びを得られる、大変貴重な一冊だと思います。

 

目次

 

内容(アマゾンより)

本書では正しく「怒る」方法を解説します。我慢は正しい選択方法ではない。怒るときは「怒る」、この選択方法こそがこれから必要な1つの技術です。我慢するたびに我慢を強いる者達がほくそ笑む世界を変えることで、自分の正しい利益を守ることが出来ます。そういった奴らの思うままにさせるのはやめにしましょう。
ただ、正しく怒るには条件があります。その条件を守りながら、正しく怒り、正しく処理する方法を学んでみましょう。
本書では、なぜ今の日本人は正しく「怒る」ことができないのかの解明と解説、そして、正しく怒る技術、感情のコントロールをするメカニズムの解説、そして、怒ることの本質を日本と世界の国際問題に応用する方法までわかりやすく丁寧に解説しています。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

苫米地/英人
1959年、東京生まれ。認知科学者(機能脳科学、計算言語学認知心理学分析哲学)。計算機科学者(計算機科学、離散数理、人工知能)。カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)、同CyLab兼任フェロー、株式会社ドクター苫米地ワークス代表、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO、角川春樹事務所顧問、米国公益法人The Better World Foundation日本代表、米国教育機関TPIジャパン日本代表、天台宗ハワイ別院国際部長、一般財団法人苫米地国際食糧支援機構代表理事

 

本書からの学び・感想

〇怒っていい状況と怒ってはいけない状況を正しく判断しよう

まずはじめに本書で述べられているのは「怒っていい状況と怒ってはいけない状況を正しく判断しよう」ということです。

その判断基準、ポイントはイライラを発生される状況が「予想外か否か」という点です。予想通りの状況であるならば、あえて怒るべき状況ではなく、他の対処法を取るべきです。

本書では、どういう状況が怒ってもよい状況か、逆に怒るべき状況かについて、沢山の事例を出して紹介しています。

例えば、仕事で部下が思い通りに成長しないから上司がキレるのは「予想外」ではなく当たり前の事なので、怒るべきではありません(反省すべきは、指導者である上司(自分)の無能さでしょうか・・・)。

逆に、レストランで注文した料理が出てこないので店にクレームをいれたところ逆切れされたは、「予想外」なので怒るべき状況です。

 

〇正しい怒り方を身につけよう

怒るべき状況が理解できたら、次は、「正しい怒り方」を身につけましょう

ポイントは、

①感情的にならないこと。大声を出したり、怒鳴ったりしないこと。

②「相手に怒りの感情をぶつけたい」という気持ちをぐっとこらえ、とにかくまずは相手の話をじっくり聞くこと

③穏やかに、冷静に話すこと。

特に、上記②が重要で、まずは相手の話を冷静にしっかり聞く事ができれば、その間に怒りの気持ちもクールダウンしてきて、冷静さを取り戻せ、効果的に怒れる、反撃できる(正しい怒り方ができる)準備ができるのではないかと思います。

 

〇正しい怒り方を身につけるためにやるべきこと

正しい怒り方を身につけるためにやるべきことは、以下のことです。

・「IQを高める」。

と言われても何をすればよいのかよく分からないので、具体的にには。

・「前頭前野を鍛える」ことです。前頭前野とは、記憶や感情の制御、行動の抑制など、さまざまな高度な精神活動を司っている、脳の中の脳とも呼ばれている重要な場所です。

前頭前野を鍛えるためには、例えば、ニュース等で自分が怒りの感情を覚えた記事があったら、それを題材にして客観的観点から色々分析してみる訓練をするとよいです。

 

〇怒りそうな自分の状態を客観視しよう

イライラしない、怒らないためには、「怒りそうな自分の状態を客観視する」とよいです。

その為のポイントは、以下の要領です。

・自分の状況も「ドラマの一場面」だと思えるようになれば、起こらなくなる。

・イライラしている自分、起こりそうな自分の状況を「ドラマの一場面」だと思って「客観視」する、「メタ認知力」を鍛えます。

メタ認知とは、自分が認知していることを客観的に把握し、制御すること、つまり「認知していることを認知する」ことを指します。 メタ認知の能力を高めることで、自分自身を冷静に認識できるようになります。

メタ認知力を鍛える方法としては、「瞑想」「セルフモニタリング」「ライティングセラピー」「コーチング(認知療法)」などがあります。詳しくは、皆さんでググってみてください。

 

最後に

「怒り」に関する本は、巷に沢山ありますが、一般的には「怒りに関するメカニズムについて」「怒らないためには、どうしたらよいか」「怒ってしまったときには、どうしたらよいか」といった内容が多いです。

他方、本書『「怒らない」選択法、「怒る」技術』は、「怒ってよい状況とはどんな状況か」「正しい怒り方とは何か」といった、全く違った観点から書かれており、「怒り」について新たな学びを得られる一冊です。

 

本日ご紹介した本は以下です。

『「怒らない」選択法、「怒る」技術』(苫米地英人 (著)、コグニティブリサーチラボ株式会社出版) 

 

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最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。