Nanapapaポジティブ日記

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【書評】なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 偏差値37のバカが見つけた必勝法(村山 太一 著、飛鳥新社)

こんにちは、Nanapapaです。

本日は、『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 偏差値37のバカが見つけた必勝法』(村山 太一 著、飛鳥新社)を紹介します。

audiobookで今月限定(2021年10月)で無料新作としてアップされていたので、聴いてみました。本のタイトルがキャッチ―で面白いですよね。

 

目次

 

内容(「アマゾン」より)

コロナでも黒字を達成し、「飲食業界の奇跡」とまで言われた星付きイタリアンのオーナーシェフ、初のビジネス書が発売。伝説の三ツ星レストランで副料理長にまで上りつめた著者が次に求めたのは、サイゼリヤの「すごい生産性」だった。
経営するレストランの生産性は、なんと3.7倍に!成長したければ、MBAを取るよりアルバイトをしよう。26万PVのnote記事『目黒の星付きイタリアンのオーナーシェフは、
サイゼリヤでバイトしながら2億年先の地球を思う。』で話題騒然!「落とし穴に落ちない」で「最短で成長する」という、偏差値37の"バカ"が見つけた必勝法を初公開します。サイゼリヤ代表取締役会長正垣泰彦氏、推薦「これはビジネスの真理だ! 」


著者について

村山 太一(むらやま たいち)/「レストラン ラッセオーナーシェフ。1975年、新潟県十日町市生まれ。北陸学園調理科卒業後、料理の道に進む。イタリア滞在8年。三ツ星レストランの「ダル・ペスカトーレ」で副料理長としてキッチンを采配する。無印良品有楽町店にあるCafe&Meal MUJI(ミールムジ)勤務を経て、2011年5月、東京都目黒区に「レストラン・ラッセ」をオープン、9年連続で一ツ星を獲得。 しかしレストラン経営に限界を感じ、2017年よりサイゼリヤ五反田西口店にてアルバイトを開始。その様子を伝えるnote『目黒の星付きイタリアンのオーナーシェフは、サイゼリヤでバイトしながら2億年先の地球を思う。』が23万PVを記録し話題になる。 新規事業にも積極的に進出し、一夜限りの野外レストラン「トレジャーディナー」や、JAXAが主催するISS(国際宇宙ステーション)関係国来賓を招いた日本初の大規模食事会を成功させる。日本海最大レストランHIGH AMBITION総合プロデューサー、津南醸造取締役、食品企業コンサルタントとしても活動している。本書が初の著書となる。

 

本書からの学び・感想

1.サバンナ思考

「サバンナ思考」は、2.で紹介する「マヨネーズ理論」と双璧をなす、著者である村山さんの行動の2つの大きな柱です。

サバンナ思考とは、サバンナで常にライオンなどの猛獣に命を狙われているシマウマを想像した思考のことで、そのポイントは「①危機感→②気づき→③即行動」です。

本書で使われている別の表現を使うと「雪山で命をかけて登山している登山家」の様な状況とも言えます。

サバンナのシマウマや雪山の登山家の様に、常に生きるか死ぬかといった極限の状態をイメージした「圧倒的な危機感」を持ち、かつ、周囲の状況をくまなく観察して貪欲に学びを得ようとする「気づき」。そして一番大事なのは、そこで得た気づきを「即行動」に移すことです。

すべて当たり前のことと言ってしまえばそれまでなのですが、平和な日々を過ごしていると危機感は少しずつ薄れていっていますのが通常だと思います。

これは私の想像ですが、そうならないように「サバンナ思考」「マヨネーズ理論」といった記憶に残るキャッチ―な言葉を生み出すことによって、常に忘れずに意識に焼き付けながら、誰もがありきたりに過ごしてしまう日常を全速力でかけぬけて、ライオンに食われないどころか、ライオン以上の立場を獲得されたのではないかと思います。

 

2.マヨネーズ理論

「マヨネーズ理論」とは、1.で紹介した「サバンナ思考」と並ぶ村山イズムの2本柱の1つです。

マヨネーズ理論とは、要は「徹底的にパクること」です。トヨタ自動車リクルートで「TTP(「徹底的にパクる」の略)」という言葉が使われていますが、同じようなことだと思います。

とにかくプライドや既成概念を捨て、疑問を頂かずに、ひたすら指導者の教えを完コピする。仏教の思想の「守破離」でいうところの、まずは「守」(基本となる型を身につける)ことです。

いきなり自分のオリジナル色を出して成功される方もいるかも知れませんが、通常は失敗します。なぜなら、それは「ただの1人よがり」だからです。

何事もまずは「基礎」があり、その基礎を習得した次の段階として下基本となる型を「破」り「離」れて自身のオリジナルを創造することが出来る様になります。

 

3.サイゼリヤ最強説

サイゼリヤって、勝手に「安かろう、悪かろう」と思いこんでいましたが、大いなる勘違い、ブレインロックにかかっていたのは私でした。

サイゼリヤの正しい認識は「飲食業界のトヨタ自動車」の様な存在で、徹底的なカイゼン思考かつ高速でPDCAを回している非常にクレバーな会社です。

村山さんがサイゼリヤでバイトしてのは、自分にとって足りない経営的なスキルを業界最高峰で体験して学ぶ、まさに「マヨネーズ理論」を実践しており、とても理にかなったやり方だと思いました。

本書内で紹介していたサイゼリヤに関するオススメ本2冊、ぜひ読んでみたいです。

【村山さんオススメ本】

・「サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ」 (正垣 泰彦 (著)、日経ビジネス人文庫)

・「サイゼリヤ革命―世界中どこにもない“本物”のレストランチェーン誕生秘話」 (山口芳生 (著)、柴田書店

 

4.村山流組織論

村山流の組織は、「フラットで仲良く楽しく」「上下関係がない」「セクショナリズムがない(部門間の壁がない)」「常に全体最適を考える」組織です。

こんな組織で働けるとしたら、とってもワクワクしますよね。

この組織論はサイゼリヤに倣った様ですが、まさに今話題の「ティール組織」ではないかと思います。

*「ティール組織」については、別のブログで書評を書いているので、こちらもご参照頂けたら幸いです。

 

nanapapa211.hatenablog.com

 

5.村山流読書術

村山流の読書術のポイントは以下の通りです。

・読書は最強のサバイバルツールである。

・読書は「広げる読書」(色々な分野の本を読む)と「深める読書」(特定の分野を極める)の両方を行う。

・読書したら「即実行」

・村山さんがオススメしている本は、サイゼリヤ関連、ウォーレン・バフェットスティーブ・ジョブズイーロン・マスク本田宗一郎などの本です。

 

6.一番大事なことは「バカになれ!?」

村山イズムで最も重要なキーワードは「バカになる」だと思います。

本書のタイトルで「偏差値37のバカ」という読者の気を引く表現をあえて使っていますが、著者は決してバカではなく、頭のいい方だと思います。偏差値や学校の成績で人の「本当の頭の良さ」は図れません。

それより、著者が言いたいことは、何かを本気で学びたい時は「余計なプライドは捨てて、とにかく謙虚で貪欲なバカになれ」、こういうことだと思います。

私も、10年前にはじめて海外赴任した際、当時の師匠(彼は既に海外25年の経験がありました)に初めに言われて言葉が「バカになれ!!」でした。

そこそこよい大学を出て、たまたま日本の大企業に就職できましたが、ここ(海外)ではそんなものは一切通用しない。ゼロから謙虚に学びなおすつもりで、バカになって、仕事のABC(当たり前のことを、バカになって、ちゃんとやる)を忘れるな、と師匠に言われたことを今でも忘れずに実践しています。

本書を読んだとき、10年前の師匠との出会いのことを思い出してしまいました(残念ながら、彼はもうこの世にはいませんが)。

 

最後に

自分のプライドを捨てて時には「馬鹿になる」ことって、とっても大事なことだと改めて認識させてくれる貴重な一冊でした。

本日ご紹介した本はこちらです。

『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 偏差値37のバカが見つけた必勝法』(村山 太一 著、飛鳥新社

 

耳読書派の方はこちらをどうぞ。聴き放題コースでしたら、はじめの30日間が無料で聴けます。

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最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。