こんにちは、Nanapapaこと有田耕太郎です。
論理思考は、日常生活からビジネスの世界まで、私たちの判断と行動に大きな影響を与えます。
深沢真太郎さんの著書「わけるとつなぐ これ以上シンプルにできない「論理思考」の講義」は、この複雑な思考プロセスを、よりシンプルでアクセスしやすい形で解き明かしています。
本書の中で著者は、論理思考を理解し活用するための基本的なステップとして「分ける」と「つなぐ」の二つの要素に焦点を当てています。
わける:問題の本質を見極める
「分ける」とは、複雑な問題や情報をより扱いやすい小さな部分に分解するプロセスです。要素分解とも言い換えられます。
このステップでは、大きな問題を小さな問題に分割し、それぞれの問題の本質を理解することが重要です。
著者は、問題を分けることで、その構造を明らかにし、どの部分が重要であるか、どのように対処すべきかを判断しやすくなると説明しています。
この「わける」すなわち「要素分解」は、ものごとを論理的に考えるはじめの一歩、基本ではないかと思います。
つなぐ:解決策を生み出す
一方、「つなぐ」とは、分けられた小さな問題や情報を統合し、全体の解決策を生み出すプロセスです。
ここでは、分解された要素をどのように組み合わせるかが鍵となります。
著者は、このプロセスを通じて、異なる要素やアイデアがどのように相互に影響し合うかを理解し、より効果的な解決策を導くことができると強調しています。
例えば、個別具体的な事象や出来事を要素分解して、抽象的な本質部分だけを抜き出すことによって「構造」が分かったり、分解したキーワードを整理して自分の理解がスッキリしたりする効果があります。
論理思考のシンプルな美学
本書の教えの中心にあるのは、論理思考の「シンプルさ」です。
論理的に考えることは決して複雑である必要はなく、実際にはシンプルなプロセスが効果的な思考を促すと主張しています。
このアプローチは、誰でも理解しやすい方法で、論理思考の力を最大限に引き出すことを目指しています。
「シンプルイズベスト」という言葉もある通り、難しいことを難しく説明するのではなく、難しいことをシンプルで分かりやすくすることにこそ価値があると思います。
実践への応用
本書は、理論だけでなく、実践的なアプローチも提供しています。
日常生活の決断から、ビジネス上の戦略的な意思決定に至るまで、著者の教えは幅広いシナリオで活用できます。
例えば、プロジェクト管理、チームワーク、個人的な目標設定など、多様な状況で彼の論理思考の手法を適用することが可能です。
特に、本書の特徴ですが、ビジネススキルが学べる本なのですが、小説仕立てのストーリー形式で、物語を楽しみながら勉強できる点です。
主人公の女子学生が自分の所属するサッカー部を強化するために、お父さんに紹介しもらった日系ブラジル人のコンサルタントの指導を助けながら「考えるってどういうこと?」を学びながらチームを強くしていきます。
私は本書をオーディオブックで聞いた名ですが、いきなり女子高生のサッカー部の話が出てきたので「本を間違えたのかな?」と焦ってしまいました。笑
まとめ
深沢真太郎さんの「わけるとつなぐ」は、論理思考をシンプルかつ効果的に行うためのガイドとして、多くの人々の参考になると思います。
これは私たちが直面するあらゆる種類の問題に対して、明確かつ効率的な思考の道筋を提供してくれます。
この本は、論理思考の真の力を理解し、日々の生活や仕事に応用するためのコンパスとなるでしょう。