読書は単に知識を得る手段以上のものです。
特に、読書会に参加することには多くの利点があります。
今回はは、読書会に参加することの3つの主要なメリットについて、サクッとまとめます。
ちなみに私は、2020年から毎月2~3回の読書会に参加していて、今年で読書会歴4年目となります。
プレゼン力が上がる
読書会に参加すると、自分の考えを他人に伝える能力、すなわちプレゼンテーション力やアウトプット力が格段に向上します。
本を読んだ後にその内容や感想を分かりやすく伝えることは、プレゼンテーションスキルを養う絶好の機会です。
読書会では、他の参加者と意見を交換することで、自分の考えを明確に表現する方法を学びます。
また、他人の意見に耳を傾けることで、異なる視点を理解し、柔軟な思考を養うことができます。
ちなみに、読書会の種類も複数ありますが、プレゼン力を高めたいのでしたら参考図書が自由で自分の好きな本を紹介できるタイプの読書会がおすすめです。
他方、ディスカッション力を高めたい場合は、課題図書が1冊に決まっていて、1冊の本について皆で議論するタイプの読書会のがおすすめです。
記憶に定着する
読書会は、読んだ内容をより深く理解し、記憶に定着させるのに役立ちます。
グループで議論をすることで、本の重要なポイントや細部に注意が向けられ、理解が深まります。
また、他の参加者の視点を聞くことで、一人では気づかなかった視点を得ることができ、本の内容をより豊かに感じることができます。
この相互作用は、単に読むだけでは得られない深い理解を促します。
(補足)エビングハウスの忘却曲線
エビングハウスの忘却曲線は、記憶が時間の経過とともにどのように失われていくかを示す心理学の理論です。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスによって19世紀に提唱されました。
この理論によると、新しい情報は学習直後に急速に忘れられ、その後時間が経つにつれて忘却のペースは徐々に遅くなります。
この記憶の忘却曲線を上手に利用して、適切なタイミングで復習をすることにより、短期記憶を長期記憶へ移行して、記憶の定着を図ることができます。
具体的には、おすすめの復習のタイミングは、1日後・1週間後・1か月後です。
復習の方法については、本を読みなおすのもよいですが、それよりもアウトプットを意識した復習方法がおすすめです。
例えば、アンダーラインを引く、メモにまとめる、X(旧Twitter)でつぶやく、ブログにまとめるなど色々ありますが、読書会で発表することも立派な復習となり、記憶の定着に役立ちます。
選書の参考になる
読書会に参加することで、新しい本やジャンルに触れる機会が増えます。
他の参加者が持ち寄る本は、自分が普段手に取らないようなものかもしれません。
このようにして、新しい作家やジャンルに出会うことができ、読書の幅が広がります。
また、他の人が推薦する本は、その人の視点や価値観を反映しており、新しい発見をもたらす可能性があります。
例えば、今朝参加した読書会では、以下の本などをご紹介いただき、どれも私が読んだことのない本ばかりでとても参考になりました。
- 数値化の鬼 ── 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法(安藤広大著)
- 超コミュ力(田村 淳著)
- 「答えのないゲーム」を楽しむ 思考技術(高松 智史著)
まとめ
読書会に参加することは、単に本を読む以上の価値があります。
プレゼンテーションスキルの向上、本の内容の深い理解、そして新しい読書の発見につながります。
本のページをめくるだけでなく、読書会に参加して、読書の魅力をさらに深めてみてはいかがでしょうか。