- 読書に苦手意識を感じてしまう
- 読書は難しいものだと思ってしまう
- 積読本が増える一方で、中々読書が進まない
そんな方にオススメの本が、こちら!渡邊康弘著『ものの見方が変わるシン・読書術』です。
著者の渡邊康弘(わたなべ・やすひろ)さんは、日本最大レベルの読書会であるリード・フォー・アクションを立ち上げたひとりで、日本トップレベルの読書家でもあります。
いまでも年間500冊以上の本を読み(昔の記録を見ると年間3000冊とも書かれています!)、レゾナンスリーディングという独自の速読法も開発されています。
本書を読めば、読書に対する苦手意識が解消され、自分らしい読書を楽しむことができること間違いなしです。
それでは、以下で気になった箇所をレビューします。
目次
読書の誤解
- 買った本は読まないともったいない
- 本は最初から最後まで読まないと・・・
- 著者の主張や意見を正確に把握しないと・・・
これらはすべて「読書の誤解」です。
本書で紹介している「シン・読書術」では、
- 買った本は、全部読まなくていい
- 最初が最後まで通読しなくていい
- 著者の意見を(正確に)把握する必要もない
- アンダーライン(線)を引くのも不要
- 積読本があってもオーケー
- 読書するまとまった時間がなかったら、スキマ時間なら読めばいい
この話を聴くだけでも、ずいぶんと読書に対するハードルが下がります。
読書のメリット
読書のメリットは色々ありますが、本書を聴いていて気になったのは、以下の3つです。
- 作者(他の人)の体験を疑似体験できる
- 先人の知恵やものの見方を学べる
- 理性と本能の両方を磨ける
上の2つは他の読書本でもよく触れられるメリットですが、3つ目の「理性と本能の両方を磨ける」という表現は、とても個性的な表現ですね、
ビジネス書だけでなく小説やエッセイなど、幅広いジャンルの本を読むことによって、理性と本能の両方を磨くことができます。
著者おすすめの読書テクニック
本書で紹介している著者オススメの読書テクニックは、以下の4つです。皆さんも是非お試しください。
- ポモドーロ・テクニック*1
- 指でなぞりながら読書する
- 作業・読書前に「水を飲む」
- 朝3分読書
*1 ちなみに「ポモドーロ・テクニック」とは
1980年代にイタリア人のフランチェスコ・シリによって考案された時間管理術。
名前の由来となった、トマト型のキッチンタイマー
このテクニックではタイマーを使用し、一般的には25分の作業と短い休息で作業時間と休息時間を分割する。1セットを「ポモドーロ」と呼ぶ。これはイタリア語で「トマト」を意味する言葉で、シリロが大学生時代にトマト型のキッチンタイマーを使用していたことにちなむ。
です。(出典)Wikipedia
指でなぞりながら読書するですが、『「週4時間」だけ働く。』の著者でスピード・ラーニングも手がけているティモシー・フェリス氏も、本を早く読むコツとして「文字を指でなぞること」を推奨していました。
私も時々、難しい本を読むときや、読書に疲れて集中力を上げたいときに活用しています。
また、朝3分読についても、「朝は脳のゴールデンタイム」と言われていますので、おすすめの習慣です。認知心理学的にも、朝の読書は効果が高いと本書の著者が紹介しています。
記憶力アップ法
著者おすすめの記憶力アップ方は
- 読んだ後に、思い出す練習をすること
です。
「後で思い出す練習があるんだ」と意識しながら読書することによって、脳が活性化され記憶力がアップします。
はじめは中々思い出せませんかも知れませんが、諦めずに続けることによって、段々と慣れていき思い出せる様になります。
その他にも、記憶力を高めたいときは「寝る前の時間が効果的」と言われています。その日の仕事や勉強の復習、英単語の暗記ものなどは寝る前にやるのがおすすめです。
読書の効果
本書で著者が紹介しているシン・読書術の効果は
- ものごとを構造的に考える能力が高まる
- ものごとを深く考える能力が高まる
- 自信や自己肯定感がアップする
- 多様なものの見方ができるようになる
- 新しいアイデアが創造できる
です。
多面的な思考能力が高まるのに加えて、シン・読書術のポイントは読書に対するハードルが下がり「自己肯定感がアップすること」かなと思います。
内容理解のコツ
シン・読書術による読書する際の「内容を理解するコツ」は、
- 本のカバーや帯を眺めて、著者の問い探す
- 「○○とは〜」と書かれた箇所に注意する
- PREP法で読む
- 「しかし」の後が重要(→著者の意見)
- 文章を+(ポジティブ)な内容か、−(ネガティブ)な内容かに分けながら読む
- 取材読みする(記者の立場になったつもりで読む)→こちらは、西岡 壱誠著『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』でも紹介されていました。
です。
読書を継続するコツ
著者おすすめの読書を継続するコツは
- 読書仲間を作る
です。
ひとりだと挫折してしまう、三日坊主で終わってしまうことでも、同じ趣味や目標を持った仲間がいると続きやすいですよね。
ありきたりな回答ではありますが、とても重要なことだと思います。
特に、ふだん読書はひとりでするものなので孤独な作業です。そんな読書こそ、仲間づくりが欠かせません。
私のおすすめは「読書会に参加」することです。今どきは、オンラインで沢山の読書会が開催されていますので、Google検索で探してみてください。
最後に
今回は、渡邊康弘著『ものの見方が変わるシン・読書術』をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
あくまで個人差はあると思いますが、シン・読書術を実践することによって、
- 今まで三日坊主で終わっていた方も読書に挫折せず
- もっと自由に楽しく本が楽しめるようになる
のではないかと思います。
シン・読書術を実践して、心に響く一文と出逢いましょう!
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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