Nanapapaの耳活&タイ移住日記

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今村翔吾の著書『イクサガミ 地』(講談社文庫)を聴きました

 

歴史のページをめくるように、我々はしばしば過去の物語に心を奪われます。

今村翔吾の『イクサガミ 地』(講談社文庫)は、まさにそのような作品であり、読者を明治時代の日本へといざないます。

今回はは、この魅力的な歴史小説がどのようにして過去の世界を蘇らせ、現代の読者に深い影響を与えるのかについて、サクッとまとめます。


作家紹介:今村翔吾

京都府出身の今村翔吾は、2017年にデビューし、歴史小説・時代小説で知られています。

『イクサガミ 地』は2023年に発売された今村さんの最新作で、3部作の2作目となります。

 

作者紹介続き

1984京都府生まれ。2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビュー。

’20年『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞を受賞。同年『じんかん』で第11回山田風太郎賞を受賞。

’21年「羽州ぼろ鳶組」シリーズで第六回吉川英治文庫賞を受賞。

’22年『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞。

他の著書に、「イクサガミ」シリーズ、『童の神』『ひゃっか』『てらこや青義堂 師匠、走る』『幸村を討て』『蹴れ、彦五郎』『湖上の空』『茜唄』(上・下)などがある。”
今村翔吾「イクサガミ」特設サイト|講談社文庫

 

『イクサガミ 地』のあらすじと特徴 

『イクサガミ 地』は、明治時代の終わりに位置づけられる歴史小説です。

内容は、日本の京都にある天龍寺で開催される特殊なゲーム「こどく」に関する物語です。

新聞を通じて武技に優れた者に大金が提供される可能性があると告げられ、多くの参加者が集まります。

主人公の嵯峨愁二郎を含む参加者たちは、東海道の7ヵ所を通過するために必要な札を取り合うという危険なゲームに巻き込まれます。

ゲームでは札の奪い合いや殺し合いが発生し、愁二郎は双葉という少女と共に東京を目指しますが、彼らの前には様々な強敵が現れます。

これには、刀の軌道が急激に変わる奥義を持つ女性、圧倒的な腕力を持つアイヌの青年、幕末最強の人斬りなどが含まれます。

愁二郎は生き残り、札を手に入れることができるのかというのが物語の核心です。

 

作品の読みどころ

  • 時代背景: 明治時代の文明開化が舞台であり、時代の変遷とその影響を感じられます。
  • 人間ドラマ: 主人公たちの内面の葛藤や関係性が物語の重要な部分をなしています。
  • アクションシーン: 剣客としての戦いや戦略が、読者を引き込む要素となっています。

 

登場人物例

  • 嵯峨 愁二郎 妻と子供にコロリが感染し、彼女たちを助けるため大金が出る「こどく」に参加
  • 香月 双葉 コロリにかかった母を助けるため「こどく」に参加
  • 柘植 響陣 「こどく」の参加者
  • 化野 四蔵 愁二郎の義理の兄弟妹の一人
  • その他:衣笠 彩八、カムイコチャ、立川 孝右衛、槐(えんじゅ)他

今村翔吾「イクサガミ」特設サイト|講談社文庫

 

読後感

読者は、物語を通じて、明治時代の日本の様子や、当時の人々の生活や思考を深く理解することができます。

また、登場人物の心情や行動を通して、現代にも通じる普遍的なテーマを考察するきっかけにもなります。

 

まとめ

『イクサガミ 地』は、今村翔吾が描く明治時代の壮大な物語です。

この作品は、歴史と人間ドラマを巧みに織り交ぜ、読者に深い感銘を与えます。

本記事で探求したように、この小説はただの時代小説に留まらず、人間性と時代の変遷を見事に表現しています。

読者にとって、『イクサガミ 地』は過去の日本を理解する窓であり、同時に現代にも通じるテーマを提供する一冊です。