国際結婚は、異なる文化や価値観を持つ人々が一緒に生活することを意味します。
このような結婚には、多くのメリットとデメリットがあります。
今回は、国際結婚歴7年の私が、タイ人と日本人のケース事例をふまえてサクッとご紹介します。
1. メリット
①文化的多様性の経験
国際結婚は、異文化を直接的に体験する機会を提供します。
異なる背景を持つパートナーから新しい言語、習慣、料理、伝統などを学べます。
もともと私は12年前に駐在員としてタイに来ましたが、タイ人の方と結婚させて頂いたおかげで、タイ語と英語で生活や仕事をするのに困らない程度の語学力を身につけられました。
そのおかげで、仕事だけでなく、プライベートや情報収集などの幅が広がりました。
②子供への影響
国際結婚から生まれた子供は、両親の文化を自然と吸収し、多文化的な視点を持つことができます。
言語能力も多岐に渡る可能性があります。
うちの娘はタイ人と日本人のハーフなのですが、タイに移住しているのと、インターナショナルスクールに通っているので、英語とタイ語が得意で日本語も少しだけですが話せるというトリリンガルです。
性格的にも、日本人というよりも、タイ人や欧米人に高いキャラクターなので、将来、タイや日本だけでなくグローバルに活躍する人材になってくれればと思っています。
③柔軟性と適応力の向上
異文化間の違いを受け入れ、適応することで、柔軟性と適応力が自然と高まります。
国際結婚と言いますか海外移住することによる一番のメリットは、自分が今まで当たり前だと思っていたが実は意外と非常識なことが多い日本から脱構造化できたことかなと思います。
これは日本がいいとか、タイがいいとかいうことではなく、世界を体験してみないとその違いに気付けないというとだと思います。
④国際的な人脈の形成
異国の家族や友人との関係を通じて、国際的なネットワークが広がります。
国際的なネットワークというと大袈裟ですが、国際結婚や海外移住をしていると、自然と日本人以外の人脈が広がっていきます。
例えば、わたしもタイ人だけでなく、アメリカ人、韓国人、中国人、インド人など様々な知り合いが出来ました。
これは恐らく日本にずっと住んでいたとしたら出会えなかった人脈ではないかと思います。
他方で、以下のようなデメリットもありますので、国際結婚や海外移住をご検討される際は、よく調査・検討なさってください。
2. デメリット
①言語の壁
コミュニケーションは国際結婚において大きな課題です。
言語の壁は、誤解やコミュニケーションの問題を引き起こす可能性があります。
ですので、英語(相手が英語を話せる場合)か現地語のいずれについては、ある程度以上の語学力を身につける努力が必要です。
ただし、コミュニケーションで最も重要なのは語学力ではなく「ハート」です。
心の底から気持ちをこめて、表情や身振り手振り×片言の英語と現地語の組み合わせを駆使して、何とかして自分のこの想いを相手に伝えようという情熱があれば、きっと気持ちが通じ合うはずです。
②文化的差異による摩擦
価値観の違いや文化的な誤解が摩擦を生むことがあります。
特に重要なのは、祝日の過ごし方や子育ての方法など、生活の基本的な部分での違いです。
私の場合はかなり極端な例ですが、結婚してから、残業や休日出勤、酒、タバコ、ゴルフ、飲み会など全てやめて、平日の夕方と休日はすべて家族と過ごす日と決めました。
おかげさまで、家族円満なのに加え、私の健康状態も良くなったのと、限られた時間で効率的に働いて前よりも仕事の成果も上がりました。
③法的・行政的な問題
ビザや市民権、結婚の法的な手続きなど、国際結婚には複雑な法的な側面が伴います。
これについては、専門家に相談するか、自分でも調べられるだけの外国語読解力があった方が、予期せぬトラブルに会わずに済むかも知れません。
特にタイの場合では、籍がタイと日本の両国で登録されているか、娘の国籍がきちんと二重国籍で登録されているか(二重国籍を希望する場合)等は注意が必要です。、
④遠距離家族との関係
家族や友人と離れて暮らすことは、特に祝祭日や家族行事の際に、寂しさを感じることがあります。
私の場合は、父はずいぶん昔に他界しているので、ひとり日本に残してしまった母とは、毎週一回必ずテレビ電話でお互いに顔を見ながら会話するのと、毎朝晩かならずラインでメッセージを交換しあっています。
3. まとめ
国際結婚は、多くの挑戦とともに大きな報酬をもたらします。
異文化間の架け橋となり、より広い視野を持つことができます。
しかし、言語の壁や文化的差異に対応するためには、相互の理解と尊重が不可欠です。
国際結婚は、お互いの違いを受け入れ、共に成長する素晴らしい旅です。
追伸
国際結婚や海外移住をご検討の方は、メールでお問い合わせいただけましたら、ご質問・ご相談などに応じさせていただきます。
何かお役に立てることがあるのではないかと思います。(当然すべて基本無料です)
