Nanapapaポジティブ日記

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【書評】「深追い」(横山 秀夫 (著)、実業之日本社)

こんにちは、Nanapapaです。

本日は、「深追い」(横山 秀夫 (著)、実業之日本社)をご紹介します。

audiobookの聞き放題コースで無料でアップされています。前に同じくaudiobookで聴いた横山先生の「影踏み」が面白かったので、今回の「深追い」も聴いてみようと思いました。

後から知りましたが、Amazonジョイ・ノベルズカテゴリーのベストセラー1位の作品です。

 

目次

 

内容(「Amazon」より)

交通死亡事故の実況検分中に、被害者のポケットベルを拾った交通課警察官。死んだ男の妻は、昔の恋人だった。彼女は夫の死後も連日のように、ポケベルに晩の献立を送ってくる。「コンヤハ カレー デス」――。ポケベルを返すに返せなくなった「制服警察官」が最後に気づく、真実とは?
地方都市の警察署を舞台に、組織に生きる人間の葛藤を描いた、比類なき警察小説。心に沁みる横山小説の真骨頂!!

 

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

横山/秀夫
東京生まれ。上毛新聞社で12年間の記者生活の後、フリーライターに。1998年「陰の季節」で第5回松本清張賞を受賞。2000年「動機」で第53回日本推理作家協会賞短篇部門賞を受賞。現在、最も注目されるミステリ作家のひとりである。

 

本書からの学び・感想

1.テーマは「深追い」

本書は7つのストーリーから構成される短編集です。いずれも主人公は警察官で、様々な事件が起こり、その中で繰り広げられる人間模様や心の葛藤が描かれています。

そして全体に共通するテーマは「深追い」。深追いとは、「どこまでも(適度を越えてまで)追うこと」、「―しすぎる」ことです。

あまりいい意味で使われる表現ではありませんが、誰しも一生のうちで1度は深追いしすぎて反省や後悔をした経験はないでしょうか?

ネタばれになってしまうので詳しくは書きませんが、本書の主人公たちも様々な深追いをしていますが、最後は後悔ではなく、何か心の清々しさの様な物を感じました(あくまで私の感想ですが)。

最初は正直『なんか陰気な小説だな』と思ってしまったのですが、あえて明確な結論を書かないまま終わるクライマックスが、読者に「心地よい清々しさ」を与えてくれ、2話、3話と話しを追うごとにハマっていってしまいました。

 

2.結末はハッピーエンド?それともバッドエンド?

7つの短編ともすべて、結末が微妙というか絶妙というか、病みつきになる終わり方です。

はっきりした結末を示さないので、読者の想像力が駆り立てられて、様々な解釈ができます。

私の中では「事実自体はバッドエンドですが、主人公の心の中はハッピーエンドなのではないか」と解釈をしています。

皆さんも本書を聴きながら(読みながら)、自分なりの最終結末を考えてみられると、本書をさらに楽しめます。

 

3.短編ならではのテンポ感

本書は短編なので1つ1つのストーリーが短く、とても聴き(読み)安いです。

スキマ時間で聴いていたので2日かかりましたが、それでもサクッと聞けました。

あっという間に聴き終えられたのは、テンポの良さだけでなく、当然、ストーリーの面白さもあります。

 

4.小説をオーディオブックで聴く楽しさ

紙の本ですと文字なので登場人物の声は自分で想像しなければいけませんが、オーディオブックですとプロの声優が話しているのと効果音なども入っていますので、「臨場感」がまるで違います。

また、電子書籍を読み上げさせて聞いている方もいますが、抑揚のない機械的な音ですので、感情移入ができず個人的には好きではありません(コスパ的には良いので、一長一短です。)。

「小説こそオーディオブックで聞くべきだな」と改めて実感しました。普段は自己啓発書やビジネス書ばかり聞いていたのですが、これからは小説の頻度をもっと上げていこうと思いした。

 

最後に

本日ご紹介した本はこちらです。

「深追い」(横山 秀夫 (著)、実業之日本社

 

耳読書派の方はこちらをどうぞ。audiobook聴き放題コースの無料新作にアップされています。

日本最大級のオーディオブック配信サービス - audiobook.jp

 

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。