こんにちは、Nanapapaです。
今日は、永守重信さんの「成しとげる力」を紹介します。
本書は、日本電産創業者の永守重信さんによる著書の最新刊です。2021年の11月に発売されました。
まだ発売されて間もないのに、早くもAudibleで無料作品としてアップされているのが大変うれしいです。
私は永守さんの本を聞くのは(読むのは)本書で2冊目となりますが、どちらの本も同じような内容が書かれていました。
ただし、何でもそうですが、1回聴いた(読んだ)だけでは身につくはずもありません。
同じ本を何度も何度も繰り返し読んだり、同種の本を同時並行で読むことによって、本に書いてある内容が体に刷り込まれ、行動変化、習慣変化へととつながっていくのだと思います。
また、このような経営哲学や成功哲学の本を読んでいるときに思うのですが、これといって目新しい事は書いておらず、ごくごく当たり前のことが多いです。
ただし「ここに書いてある内容を自分は全て完全にできているのか?」と自分に問いかけると「否」です。
当たり前のことを当たり前の様ににやり続ける、成し遂げられる人こそ成功者になれるのだと感じました。
既に知っている知識だからといって馬鹿にせず、真摯な気持ちで愚直に本から知識を吸収しようとする意識が大事です。
本書の中では、モチベーションが上がる永守重信語録、名言がたくさん登場します。例えば、有名なところでいいますと、「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」「一位以外は全てビリ」などです。
私が好きな名言は、「経営者(上司)は部下の御用聞きになれ」です。
「あいつはホウレンソウ(報告・連絡・相談)をしない」などと言う上司がいますが、そういう人に限って自分も上司に報告していない、といった内容が本書の中に書かれていましたが、まさにその通りだと思いました。
また、そういう人に限って部下がホウレンソウしにくい雰囲気を作り出しているケースもあると思います。
ですので、上司は部下からのホウレンソウを待つのではなく、自ら積極的に部下に話を聞きに行き、御用聞きとなるべきだと思います。
話は変わりますが、本書で触れられていた新しい点としましては、永守さんの人材育成に対する取り組みです。
京都先端大学に対する取り組みや、中高大一貫校の取り組みなど、永守さんの教育改革について新たに知ることができました。
会社を運営改革するためには様々な施策が必要ですが、やはり最後は「人」、特に「人に対する教育」だと思います。
極端な言い方をしてしまうと、「経営者や管理者の仕事は教育である」と言っても過言では無いかもしれません。
私の様にタイで働いていると、当たり前ですがタイには元々ホウレンソウという文化がありませんでしたで、なおさら上司は部下の御用聞きになる、部下が働きやすい環境を整備するためのサーバントに徹する必要があります。
本書の目次
プロローグ
第1章 一番を目指せ!力は後からついてくる
第2章 苦労に飛び込め!やがて人生は輝く
第3章 機微をつかめ!人の心はこう動く
第4章 変化をとらえよ!大きく見て小さく歩め
第5章 人を育てよ!時代は大きく変わる
エピローグ
著者について(Amazonより)
永守重信(ながもり・しげのぶ)
1944年京都生まれ。職業訓練大学校(現・職業能力開発総合大学校)電気科卒業。
73年、28歳で従業員3名の日本電産株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。
80年代から国内外で積極的なM&A戦略を展開し、精密小型から超大型までのあらゆるモータとその周辺機器を網羅する「世界No.1のモーターメーカー」に育て上げた。
代表取締役会長兼社長(CEO)、代表取締役会長(CEO)を経て、2021年より代表取締役会長。
2014年、世界のすぐれたモータ研究者の顕彰と研究助成を目的とした公益財団法人永守財団を設立、理事長に就任。
また18年には京都先端科学大学を運営する学校法人永守学園理事長に就任。ブランド主義と偏差値教育に偏った日本の大学教育の変革と、グローバルに通用する即戦力人材の輩出に情熱を燃やしている。
内容紹介(Amazonより)
最高の自分をつかめ! 悔いなき人生を歩め!
およそ半世紀前、たった4人で立ち上げた会社を、従業員11万人を超える「世界一の総合モーターメーカー」へと成長させた「経営のカリスマ」――永守重信。
その類いまれなる経営手腕の根っことなる〝人生哲学〟とは何なのか?
苦難に正面から向かい合い、挑戦し続ける〝行動力の源〟はどこにあるのか?つねに実業界を牽引し続ける著者が、いますべてを語り尽くす。
23年ぶりに書き下ろした自著、ついに刊行!
本書は、永守さんがこれまで培ってきた経営哲学の集大成及び新たな挑戦が集約された一冊となっています。
永守さんの本を聴いた(読んだ)ことがない方は、ぜひこの1冊から始めるのがオススメです。
また、「仕事に対するモチベーションを上げたい!」、「起業して絶対成功したい!」と思っている方についても本書はオススメです。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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