Nanapapaの耳活&タイ移住日記

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【書評】『ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』(フレデリック・ラルー (著)、英治出版

こんにちは、Nanapapaです。

今日は、『ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』(フレデリック・ラルー (著), 嘉村賢州 (著), 鈴木立哉 (翻訳) 、英治出版)をご紹介します。

「ビジネス書大賞2019」経営者賞、「読者が選ぶビジネス書グランプリ 2019」マネジメント部門、「ITエンジニアに読んでほしい! 技術書・ビジネス書 大賞 2019」ベスト1、「HRアワード 2018」優秀賞など、数々の賞を受賞した、最近話題の組織に関する人事関連のビジネス書です。

2年くらい前に本屋で買ったのですが、相当のボリューム(597頁)に圧倒され、しばらく積読本になってましたが、今回、一念発起して読破しました。audiobookでも買いましたが、こちらは聞きやすいので2回くらい聞きました。

 

目次

 

内容(「BOOK」データベースより)

上下関係も、売上目標も、予算もない!?従来のアプローチの限界を突破し、圧倒的な成果をあげる組織が世界中で現れている。膨大な事例研究から導かれた新たな経営手法の秘密とは。

 

著者について(Amazonより)

フレデリック・ラルー Frederic Laloux
マッキンゼーで10年以上にわたり組織変革プロジェクトに携わったのち、エグゼクティブ・アドバイザー/コーチ/ファシリテーターとして独立。2年半にわたって新しい組織モデルについて世界中の組織の調査を行い、本書を執筆。12カ国語に翻訳され20万部を超えるベストセラーとなる。現在は家族との生活を最も大切にしながら、コーチや講演活動などを行い本書のメッセージを伝えている。

 

本書からの学び・感想

ティール組織とは

ティール組織とは、管理職がマネジメントをしなくても、目的のために進化を続ける組織のことです(この組織には、社長も管理職もいません)。

そのため指示系統がなく、メンバーの一人一人が自分たちのルールや仕組みを理解して独自に工夫して、意思決定していくという特徴が見られます。

 

ティール組織の三つの突破口

ティール組織の三つの突破口(主要な要素)は、自主経営、全体性、存在目的です。

・自主経営:トップの数人ではなく、全員が権限を握っていれば組織としての力が何倍にもなる、

・全体性:人々が自分らしさを失わずに職場に来るので、権限の使い方に知恵が絞られている。

・存在目的:社員の権限と知恵が組織の生命力と一致すると、なぜか物事がうまく運ぶ。

 

ティール組織がうまく機能するための前提条件

ティール組織がうまく機能するためには次の2つの条件が必要となります。

・CEOはちゃんとわかっているか。進化型(ティール型)のレンズで世界を見ているか。進化型の原則に従って組織の運営すると言うアイディアを個人的に素晴らしいと思っているか。

・取締役会はこのパラダイムを理解し、支持しているか。

これらの条件が揃っていなければ、進化型のティール組織を作るのは相当難しく、諦めた方が良いと言うことです。

 

本書からの学び

ティール組織について学べることもそうですが、それだけでなく、「時代とともに組織形態がどの様に変わってきたか」についても体系的に勉強できる点が有益でした。

 

最後に

ティール組織を作る事ができたら素晴らしいと思いますが、ますは自社の現状、特にトップや取締役会がティール組織に前向きかについて確認する必要があります。

自社組織がティール向きでなくても、組織の変遷の歴史や最先端の組織の事例が学べるので、とても有益な1冊です。

特に、人事や組織開発の業務に携わる方には、必読の書だと思います。

 

本日ご紹介した本は以下です。

【書評】『ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』(フレデリック・ラルー (著), 嘉村賢州 (著), 鈴木立哉 (翻訳) 、英治出版

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