Nanapapaの耳活&タイ移住日記

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【書評】もう、怒らない (小池 龍之介 (著)、幻冬舎文庫)

こんにちは、Nanapapaです。

本日は、「もう、怒らない 」(小池 龍之介 (著)、幻冬舎文庫)をご紹介します。

 

目次

 

内容(「BOOK」データベースより)

ムカつく、妬む、悔む、悲しい、虚しい…仏道では、これら負の感情を、すべて「怒り」と考える。怒ると心は乱れ、能力は曇り、体内を有害物質がかけめぐり、それが他人にも伝染する。あらゆる不幸の元凶である「怒り」を、どうしたら手放せるのか?ブッダの教えをやさしくひもとき、怒りの毒にまみれた毎日を清々しい日々に変える仏道入門。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小池/龍之介
1978年生まれ。月読寺(東京都世田谷区)・正現寺(山口県山口市)住職。東京大学教養学部卒。自身の修行のかたわら、月読寺やカルチャーセンターなどで一般向け坐禅指導を行う。

 

本書からの学び・感想

1.仏教的観点から怒りを解釈

著者は現役の僧侶の方ですので、本書は仏教的観点から怒りに関する解釈や対処法を説明をしています。なので結構ストイックな内容となっています。例えば、常に自分の心の状態を監視してイライラしそうな兆候があったらすぐ対処する、といったように「そこまでやるの!?」「ストイックすぎでは!?」といった内容です。

ですが、本書に書かれていることを100%守る必要はなく自分がやってみたい項目のみ取り入れればいいですし、すべての項目にチャレンジするとしてもまずは自分のペースでやればいいと思います。

怒りに関する色々な本を読みましたが、私の場合、最終的に本書にたどり着きました。怒りに関する本は世の中に沢山あり、私もはじめはテクニック論を追いかけていましたが、本書の言う通り、「いかにテクニックを磨いたところで、そのベースとなる自分の心を磨かなければ意味がない」ということに、数々の失敗を繰り返してようやく気が付きました。

心を磨くためには、宗教の教えを学ぶことがベストと思います。しかし、日本で生まれ育った私にとってキリスト教の教えよりも、仏教の教えの方がしっくりくる、腹落ちする部分が多いです。

聖書やお経を読むようなイメージで、本書を繰り返し読むことによって、怒りに関する問題・悩みを解決できるだけでなく、自分の心を高めてくれる素敵な一冊だと思います。

 

2.ただ今やっている事に集中する

一般的な本ですと、モチベーションを上げて物事に継続的に取り組むために、「自分にご褒美作戦」とか、「仲間を作ろう」などといったテクニックが紹介されていますが、本書は違います。

さすがは現役の僧侶の方が書いているだけあり、仏教の所作やルーティンの大事さを色濃く反映したアドバイスで、物事に継続的に取り組むためにはご褒美などと余計なことは考えずに「ただ今やっている事に集中する」のがポイントです。

確かに、ご褒美を考えた時点で気が散っており集中できていない証拠なので、究極的には何も考えずにただ黙々と目の前のことに集中するのが正解ではないかと思います。

最近、マインドフルネスが流行っていますが、まさにこの「ただ今やっている事に集中する」と共通するものがあります。(マインドフルネスのルーツは仏教の坐禅なので、当然と言えば当然なのですが)。

 

3.クレームは「ただの音」にすぎない

これは他の本でも紹介されていますが、「クレームは『ただの音』にすぎない」と言うことを常に頭の中に留めておくと、怒ったりキレたりする確率が随分と減ります。

その際に大事なことは「メタ認知」です。メタ認知とは、自分が認知していることを客観的に把握すること、つまり「認知している自分の状態を認知する」ことです。メタ認知力を高めることで、自分自身を冷静に認識できるようになります。

 

4.食事も仏教流

仏教流は食事もマインドフルネス、スマホやテレビはやめて、いま食事しているこの状態に集中します。ながら食事では気が散って、満腹中枢が刺激されず、太る原因にもなります。


5.三毒追放

三毒追放」自体は、勝間和代さんの本に書いたあった内容で、「ねたむ、怒る、愚痴る」を止めることです。

本書では、「悪口に参加しないこと。悪口話に参加しなければいけないという空気は、自分が作った幻影に過ぎない」と紹介されています。

悪口を言うのも聞くのも、気分が悪いですし、余計にイライラするだけで、何も得るものがありません。

この世の中で最も無益で無駄なものの1つです。

 

最後に

本日ご紹介した本はこちらです。

 

耳読書派の方はこちらをどうぞ。

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最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。